秘密会議

ぐるりとした円卓に、大勢の人たちが座り、各々、何かを準備しているようだった。

そして、最後の一人が入室した時、ようやく会議が開始された。

最後に入ってきたのは、ユウジ、その人だった。そのひ弱そうな容姿からは想像できないが、この国で最も信頼され、期待されている男だ。

手には、資料ではなく、ハンバーガーとポテトを持っている。

...

秘密会議の内容は、例のあの子について、どうするかということだった。

...

この日、ユウジただ一人を除いて、全会一致で例のあの子を地下深くに作った施設に隔離し、そして、世界政府に対抗するための兵器として利用するという決定が下されたのだった。

ユウジの意見は、例のあの子は、他のものと同じように魔法教育を受けるべきというものだった。彼女の心のためにも、特別扱いをすべきではないという思いが強かった。しかし、彼女の魔法力は、この国で最大のレベル6がその足元にも及ばないほどのものだった。誰にも制御できない。さらに、レベルに応じて教育を受けるというこの国の方針からすると、やはり、他の子供たちと同じように教育をというのは、論理的に厳しいものがあり、また、かつてこの方針を打ち立てたのもユウジ自身だった。痛いところを突かれたというのもあって、ユウジの意見は通らなかった。

また、一人の女の子を救うことができないのだろうか。この秘密会議は、ユウジにとって、あのときと同じように、一生消えることのない苦々しい思い出として、その心に残ることになる。

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